MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

2020年良かったCD

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  気がつけば今年も終わっていたという感じです。ほんとに。というわけで、いくつかお気に入りの2020年新譜のご紹介をば。 

 

  

Dead and Gone

Dead and Gone

  • 発売日: 2020/01/03
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 USのインダストリアルロックバンドの13年ぶりの再結成、19年ぶりの新作となるEP。大好きなバンドだったのでそれだけでも嬉しいんですが、これがまた彼らの音楽的な全盛期を今に蘇らせたような仕上がりで素晴らしい。制作中らしいフルアルバムにも期待をせずにはいられない!

Dead and Gone - Stabbing Westward - YouTube

 

Not My God

Not My God

  • アーティスト:Not My God
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: CD
 

 多方面で活躍する敏腕ミュージシャン・Tim SkoldとPsyclon NineのNero Bellumによるエレクトロインダストリアルプロジェクトの1st。お互いのバンドでお互いが奏者であるというコンビネーション抜群のタッグが送る、断片的なエレクトロノイズによって紡がれる、闇が電気分解され流出していくようなドロッドロのサウンドが気持ちいい。

NOT MY GOD - “FICTION” (Official Music Video) - YouTube

 

Inner Self [Explicit]

Inner Self [Explicit]

  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 元Hopes Die LastのMarco "Becko" Calancaによるトラップメタルプロジェクトの1st。トラップビートを下敷きにEDMやインダストリアルロックを掛け合わせ、アニメボイスのサンプリングまで詰め込んだやりたい放題の日本大好きFiXT Musicニューカマー!

Becko - Dead-End (Official Music Video) - YouTube

  

WE ARE CHAOS

WE ARE CHAOS

  • アーティスト:Marylin Manson
  • 発売日: 2020/09/11
  • メディア: CD
 

 USのインダストリアルロックバンドの11th。まぁインダストリアルどうこうではとっくに語れない存在ですが。今回はカントリーミュージックのプロデューサーとタッグを組み、彼流のグラムロックがまた新しい領域へ。キャリアの重ね方が理想的。ここ最近では特に好きな作品かも。

Marilyn Manson - WE ARE CHAOS (Official Music Video) - YouTube

 

ABRACADABRA [通常盤] [SHM-CD]

ABRACADABRA [通常盤] [SHM-CD]

  • アーティスト:BUCK-TICK
  • 発売日: 2020/09/21
  • メディア: CD
 

 5人組重鎮ロックバンドの22th。疫病退散の呪文をタイトルに冠し、2020年という1年の世相、そこで生きる人たちのあれこれを色濃く反映した一枚。重厚な大作だった前作とは全然違うけど、でもやっぱりいつもの期待に応え、そして同時に裏切るいつものB-T。ザッツエレクトロ。  

BUCK-TICK 「MOONLIGHT ESCAPE」MUSIC VIDEO - YouTube

 

LIVE IN TOKYO

LIVE IN TOKYO

  • アーティスト:SUGIZO
  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: CD
 

 LUNA SEA/X JAPANのギタリストによるライブ盤。昨年の彼の聖誕半世紀祭のライブを収めた2枚組。近年の彼の基盤であるサイケトランスを中心に、多角的に広がる音楽性やゲスト盟友とのコラボなどをライブの熱と共に完璧に封じ込めた集大成的な一作。ライブが恋しくなりますね。

SUGIZO - VOICE feat. 清春 - YouTube

 

Quartz [Explicit]

Quartz [Explicit]

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 USのBret Autreyによるエレクトロニックロックプロジェクトの3rd。The Dead Channel Trilogyという3部作の1作目にあたるようです。どうやらFiXT Musicを離脱してのリリースのようだけど、彼の先鋭的なサウンドはまったく錆びることなく加速。獰猛性というか激しさを増す一方で、幅を与えるダンスサウンドも存在感を強化。

Blue Stahli - Crimewave (Official Video) - YouTube

 

Pain Is God

Pain Is God

  • アーティスト:The Pig
  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: CD
 

 UKのRaymond Wattsによるインダストリアルプロジェクトの10th。 久々の復活後以降、それほど大きくは変わらないと言えば変わらないんだけど、エレクトロを取り入れたシンプルなサウンドを徹底しつつ、ファンクやゴスペル色を強めたりと自由奔放。というか彼が元気に活動してくれているだけで嬉しいし満足。

Badland - YouTube

 

The Darkness and The Light

The Darkness and The Light

  • 発売日: 2020/12/11
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 Celldweller等でも活躍するKlaytonによるシンセウェイブプロジェクトの3rd。既発のEP2作+新曲という構成なんですが、出始めの頃と比べると自らの別名義の音楽性との相互影響の効果でより深みと親しみやすさを強めていっている印象。まぁ光と闇が合わさったらそりゃ最強に見えますよね(えっ)。

Scandroid - Astor Place - YouTube

 

Project Regeneration 1

Project Regeneration 1

  • アーティスト:Static-X
  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: CD
 

 USのインダストリアルメタルバンドの11年ぶりの7th。不和からの解散、そしてボーカリストが逝去したバンドなのに完全新作が出るなんて思わないじゃないですか。それもボーカリストが遺したトラックを元にオリジナルメンバーや長年のプロデューサーが制作にあたった入魂の一作で、本来あり得るはずのなかった「彼らの進化」を体現。令和のStatic-Xここにあり!(海外に令和関係ないけど)

Static-X - All These Years (Official Video) - YouTube

 

 

 以上、発売日順+ベスト1でした。自分的には、今年の初めにBeckoを知って以来それとなく追いかけていて、アルバムだけでなく再発なども含めディストリビュートしっぱなしで何かとBeckoづくしの1年だったんですが、Static-Xがそれを上回ってきたという顛末でした。ありがたい。改めて大好きだと気づかされたFiXT関連や新たに気になったトラップメタルは来年もうちょっと掘り下げていきたいですね。

 

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 年間を通した再生数だとこんな感じになりまして、まぁ上位は今年の始めに自分が予想した通りだったんですが、それはそれとしてやたらラルクを聴いた1年になりました。そもそも20年以上に渡って好きで聴き続けてきてはいるんですけど、なぜか再評価の波が。最近のHYDEソロに注目している影響かもしれん。ちなみに管理人が一番好きなアルバムは「heavenly」です。最も少数派な気がしますが(笑)、同志の方がいたら友達になってください。

 こんな結果だし、ブログの記事は旧譜中心だしで、新譜はそこまで聴き込めてないんじゃない?と言われたら「そうです、すいません」としか言えないかも?今年は宇宙一好きなバンドとそのボーカリストがアルバム出したんで許してください。

 

 

  ↓ 以下、音楽に関係ない話

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch

  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: Video Game
 

  今年最も印象的だったゲームは「ゼルダ無双 厄災の黙示録」ですね。2017年を席巻した「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の外伝的作品で、本編の中では100年前の出来事として語られた「大厄災」にフォーカス。故人となっていた4英傑含め在りし日のキャラクターたちが登場し、過去に繰り広げられたとされる戦いを新たな題材にしたゲームです。管理人は「○○無双」系のゲームでちゃんと遊んだものは1本も無かったけど、本編に大ハマリした身なのでもう発表の段階で「買うじゃんこんなの!」と嬉しい悲鳴。本編のUI・サウンド・グラフィックの質感までをも継承した演出や、本編と同等のスケールで描かれ真に迫っていくストーリーによって、本編初プレイ時の感動を思い出しながら楽しくプレイしています。

 

 

 と言っても、ちょっと他にやりたいことがあるせいで片手間状態でのプレイなので、まだまだ序盤の域を出ていませんが。来年こそはクリアして、この物語が本編とどう繋がるのか、はたまた"if"の物語に枝分かれした結末を迎えるのかをこの目で確かめたい。そう言えば今年買ったゲームでは「ゼノブレイドDE」も止まっているし、そもそも昨年の「ファイアーエムブレム 風花雪月」も完クリしたいといいつつ全然出来てない…遊びたいゲームの渋滞っぷりが酷い。そのうち時間を作って必ずやります。

 

  

 個人的な話になりますが、2016~2017年の川田まみとRayの引退を機にI'veへの興味や熱が折れてしまったということもあり、彼女たちの引退ベスト盤の紹介記事を書くことが、昨年の最後の記事にも書いた「自分がブログで書きたいことのゴール」の1つにも繋がり、先日それを達成したので、気分的には年内をもって当ブログの第二部・完を迎えたような感覚です。

 それと直接は関係しないんですが、ここ最近は、新たに記事を書く際に自分が過去に書いた記事を見返し、それがあまりに古かったときの違和感や誤字脱字の修正・YouTubeのリンク切れなどの簡単な手直しをすることが多く時間もとり、それに伴い全体の更新頻度も減り気味でした。今回で前述したような区切りも迎えたし、来年はその作業にもう少し重点を置きたいというのもあって、更新頻度そのものはもっと落ちそうですが、ブログ自体は(多分)閉じないので、その分、手直しした過去記事も合わせてまったりとお付き合いいただければと思います。

 自分でも意外だなと思ったのは、音源の感想そのものは、何年経っても書いた時分とそう変わらないことが多いということですね。それに今読み返すと文章が下手だと感じても、それはやはりそのときにしか書けなかったもので愛着もあるし、文章をまるまる変えるようなことは出来る限りせずに、あくまでもちょっとした加筆修正程度に留めようと思います。

 

 

 今年がどういう1年だったかというのは今さらここで言うことでもないですが、1年を通して不安や悲しみが絶えず、日常生活にすら大きな制限や苦労が伴う日々において、音楽はもちろん、その他のエンターテインメントも精神的に大きな支えになりました。人間の生存の優先順位としては後回しとされ、作り手の方々も同じ状況を背負っているのに、世の中の一助になればという気持ちで作品を届けてくれることには改めて感謝しかありません。今も油断はできませんが(というか広がってますが)来年は少しでも好転していてほしいところ。それから自然災害も減ってほしい…全国的に見ても何かと多いし、個人的にもなんか1年に最低1回は真剣に怖い思いをしている気がします。今年もしんどかった。うう。

 

 今年の更新は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。

 よいお年を。