イタリア出身のMarco "Becko" Calancaによるトラップメタル/エレクトロニックロックプロジェクトの1stアルバム(2020年)。
ポストハードコアバンド・Hopes Die Lastのベース/キーボード/ボーカルとして約11年間活動し、2015年に脱退したMarco "Becko" Calancaが、その後に立ち上げた自身の名を冠したソロプロジェクト。幾つかのレーベルを渡り歩いた後、2020年初頭にCelldwellerなどで活躍するKlayton率いるFiXT Music入りを果たし、その流れでたまたま彼を知りました。で、これがまたえらく格好いい!トラップメタルっていうジャンルなのかな?個人的には全く詳しくないのだけど、無表情で重たいトラップビートの上にメタリックなギターや電子音を加えたサウンド。彼の場合、そこにポストハードコアのエモーションや(FiXT的な)インダストリアルロック/EDMの影響なども加え、エッジと華やかさを兼ねた独自性を獲得。Bring Me The HorizonやLinkin Parkをカバーしていたりもして、影響や方向性が実に分かりやすく、そして絵になる仕上がり。もう1つ特徴的な点として、彼は日本が好きなのか「ベコー」と日本語での表記を割と強調していたり、日本人ラッパーとのコラボも行っています。そして日本のアニメも好きなのか、ファッション、ジャケット、MV等でアニメを頻繁に使用しているし、更にはシリアスでハードな楽曲の中に時折女性のアニメ声を掛け声のようにサンプリングしていたり(!)。そんな彼の趣味あれこれが全部ブチ込まれた、ある意味カオスな世界観。だけどそれらをきっちりまとめ上げてスタイリッシュに聴かせるのは、彼のキャリアやセンスが成せる業なのかなと。個人的にも親近感が湧くし色々と「どストライク」でした。管理人が2020年に聴いたアルバムの中で最も印象に残ったのものの1つです。
