Static-X / Cannibal

Cannibal

Cannibal

 

 US出身のWayne Staticを中心とするインダストリアルメタルバンドの5thアルバム。

 

 レーベルの移籍、新プロデューサーの招聘という点は心機一転を思わせるし、ギタリスト・Koichi Fukudaがバンドに復帰して「途中から」ではなく「1から」制作にあたったのは(多分)今回からという点でも、ようやくバンドの仕切り直しに値する環境が整ったことが伺えます。そしてそれは内容にも影響しているのか、前作にはなかった勢いが戻っているのが明らか。1曲目を再生した時点で伝わるものがあります。楽曲のテンポ感はもちろんだけど、そこに絡むWayne Staticの歌も吠え方がいい感じだし、サンプリングやシンセの取り入れ方にしても、やっつけ丸出しだった前作よりはだいぶ良くなっています。そして今回は、前作において1曲だけ出番を見せていたギターソロをほぼ全曲に導入し、メタリックな印象の強化に伴うイメージチェンジにも挑戦しているのもポイント。Koichi Fukudaの面目躍如ですかね。ただ、映画「SAW 3」にも使用された「No Submissions」を筆頭とした前半の良い感じの勢いが最後まで続くわけでもなく、単調さやインダストリアル要素の減退による物足りなさもあって、結局ダレがち。意図的にシンプル&コンパクトに制作されたようで、全曲2~3分台、全体で約37分という簡潔さにも関わらずそう感じてしまう…武器が少ないせい?前作よりは随分良いんですけどね(フォロー)。