Velvet Acid Christ / Church Of Acid

The Church of Acid

The Church of Acid

 

 US出身のBryan Ericksonによるダークエレクトロプロジェクトの1stアルバム(1996年)。

 

 潰れたボーカルや的確に効果音として挿入されるノイズ、全体を覆うダークな雰囲気はSkinny Puppyを彷彿とさせます。しかし本作の場合は、そこに何層にも重なるシンセのフレーズを大きく取り入れることによって、ダークアンビエント的な奥行きと壮大さ、ゴシック的な叙情性や薄気味悪さを前面に押し出しています。4分半に渡る完全なダークアンビエントのオープニング「Hell One」が象徴的。凡ダークエレクトロにありがちなダンスビート由来のスピード感は本作ではほとんどなく、またわかりやすい攻撃性もあるわけではなく、まだこの時点では少々安易なダークウェイブ/EBMの延長という印象は拭えないけど、画一的にならない工夫が随所に施されていて、アルバムの世界に引き込む力がしっかり備わっています。長くやってる人の初期作品だと侮れない一枚。