MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

g//z/r / Plastic Planet

Plastic planet

Plastic planet

  • アーティスト:G/Z/R
  • Castle
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 Black Sabbathのベーシスト・Geezer Butlerを中心としたヘヴィメタル/インダストリアルメタルバンドの1stアルバム(1995年)。

 

 当時、Black Sabbathから再度脱退したベーシスト・Geezer Butlerによって立ち上げられたバンド。ソロプロジェクト的な性質に近いのかな?バンド名はそのまま「ギーザー」と読むけど、表記は偶然なのか意図的なのかは知らないけどアルバムごとに変化していました。本作では「g//z/r」。そして、1984年のバンド脱退時に結成されていたGeezer Butler Bandとは基本的に無関係だとか。なんか詳しくないとこの辺色々混乱してしまいそう。というわけで実質的にGeezer Butlerのソロ作品一作目となる本作ですが、これがまたなかなか強烈。ギターのガガガガと迫る凶悪リフと、Geezer Butlerの野太いベースの音が半端じゃなく重いし、的確にツボをつくドラミングも主役級で、その体感音圧やアグレッションは振りきれんばかり。何となくだけど昔ながらのヘヴィメタルの様式ではなく、グルーヴメタルやモダンヘヴィネスとされる当時の隆盛ジャンルに接近した毒々しさや粗暴さが強く感じられます。そんなサウンドに一歩も退かないボーカルを披露するのは、目下Fear Factoryで活躍中のBurton C. Bell。Black Sabbathにさほど触れていない管理人(初期の2枚ほどしか知らない)は、正直なところ彼の参加と、本作がインダストリアルメタルとしても扱われるところに惹かれて聴いてみたわけですが、特段デジタルな要素がなくともその迫力と破壊力だけでノックアウト!Black Sabbathのようなブルージーさはさすがにないけど、そのエッセンスを注入したような絡みついてくる楽曲やバラードなんかも的を射た味があり、何度聴いても熱くなれる一作。参加メンバーのファンのみならず、ヘヴィな音楽が好きなら聴いても損はないかと。