MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Lung 『Magnum Opiate』

Magnum Opiate

Magnum Opiate

  • アーティスト:Lung
  • Zulu
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 カナダ出身のインダストリアルロック/オルタナティブロックバンドの1stアルバム(1992年)。

 

 同じくカナダのインダストリアル/EBMグループ・Numbの中心人物・Don Gordonによる(多分唯一の)プロデュース作らしいということで興味を持ったバンド。Numbは結構マニアックで完成度も高いEBMを展開しており、そのメンバーが手がけたのであれば…と期待していたけど、中身は割と本格的なノイズロック/ハードコアで予想大外し。チリチリに歪ませたギターと常時怒号を発するボーカルが前のめりに攻め立て、リズム隊が直線的なスピード感や忙しなくハネたリズムなどを繰り出し一体となって駆け抜けていきます。全体的に歪みがかっていて、とにかく掻き鳴らす!暴れる!という勢い任せな無骨さと一本槍の楽曲群からは、あまりマニアックに聴かせようという腹づもりも感じさせないし、メタルパーカッションを用いた他ノイズロックバンドのようなインダストリアル色もほとんど無し。あえて言うなら初期のWhite Zombieにちょっと近いかも?いずれにせよ、Numbのイメージとは程遠くて意外でした。でもこの手のジャンルに疎い管理人にとって存外聴きやすいものだったのは良かったし、ラスト手前曲「Deconstructor」のテンポを大幅に落とした重苦しさと浮遊するギターノイズが一味違った表情を見せてこれが個人的に結構ツボで、彼らのアルバムリリースが本作限りなのは惜しいというか、もし次があったならBlack Flagのような渋い進化をしていったかも?聴いてみたかったな、なんて思ったりもしました。

 

 

 今回の記事に合わせ、本作をプロデュースしたDon Gordon率いるカナダのインダストリアル/EBMグループ・Numbの作品の紹介記事の文章を少々見直しているので、よろしければ合わせてご覧ください。1・2作目の記事については書いたのがかなり昔というのもあってほぼ書き直しています。