スイス出身のメロディックデスメタル/インダストリアルメタルバンドの2ndアルバム(2007年)。
約3年ぶりとなった2作目。唯一国内盤も出ているようです。制作直前にドラマーが脱退し、今作では当時Soilwork、現MegadethのDirk Verbeurenがセッションドラマーとして一時的に参加しています。1作目の時点でかなり完成度の高い音楽性を見せた彼ら。機械のような正確なドラムの連打はその大きな柱を担っていただけに、ドラマーの脱退というのは影響として大きかったとは思うのだけど、さすがSoilworkでの高速なエクストリームメタルナンバーの土台を支えている人物が叩いているだけに、ハイスパートなドラムの迫力は申し分ないものがあり、前作にて築き上げた音世界をしっかりと踏襲しています。神経質なまでのギターリフの無機的な刻みも据え置きで、ざっと聴いた感じではそれほど前作との違いもないように思うけど、強いていうならドラム連打とのユニゾンというFear Factoryっぽいフレージングに必要以上にこだわることなく(それでも所々で健在だけど)、シンセの空間的演出やメロディックな歌パートが若干増えている印象。全体像としてはそれこそSoilworkに近づいた…とはあまり聴き込んでいない身なので迂闊には言い切れないけど、インダストリアルメタルの機械的な感触よりも、メロデスバンドとしてのフィジカルな側面が僅かにリードしてきたがゆえの微かな変化、という感じ。それでもエレクトロなアレンジを曲の頭や曲中などに入れ込んだり、ヘヴィさに全振りした楽曲やちょっとダブっぽさもあるインスト小品「Ex-Inferis」、ラストの9分超に渡るバラードなど、バンドのサイバーなイメージを崩さない範疇での振り幅や挑戦も垣間見えて、トータルでは前作からの期待を裏切らない充実作になっていると言えそう。
今回の更新に合わせ、過去に書いた前作の紹介記事の文章を少々見直しているので、よろしければ合わせてご覧ください。
ちなみに彼らは2013年に解散済みなんですが、2024年に発売された1stアルバムの20周年記念盤のために2023年ごろから再結成?をしているようで、今年2月には新規リミックス盤をリリースし、今年5月には新規カバー曲を収録した3rdアルバム及び2nd・4thアルバムの再発盤をリリース予定とのこと。
それと、今回の記事とは全然関係ないんですが、先日書いた長編記事「好きなゲーム音楽と遊んだゲームの思い出」の記事の中でリンクを貼った過去記事「美少女ゲームと音楽の思い出」の文章をちょっとだけ手直ししています。記事を書いた直後は面倒くさくてそのまんまだったんですが、また少し人目に触れるかもしれないと思うとやっぱり気になってしまって、更新の翌日にさささっと。
まぁ内容を乱暴に要約すると「葉鍵に音楽ともどもハマってたよ」「ジャイ宣さんを見てたらその時に開拓していたものと繋がって驚いたよ」という昔話なんですが(略語と固有名詞ばかりで何がなんだか)、まぁこれも今の自分を形成する大事な出来事だったということで…もし気が向いたらご覧いただけると幸いです。
