Stabbing Westward / Stabbing Westward

Stabbing Westward

Stabbing Westward

 

 US出身のオルタナティブロック/インダストリアルロックバンドの4thアルバム。

 

 前作から一転し、エレクトロニック/インダストリアル要素をほぼ完全に消失させ、ナチュラルなバンドサウンドに回帰。そこに響く感傷や切望、果ては希望を具現化した甘美なメロディは過去最高レベルに研ぎ澄まされ、リスナーにバリバリ訴えかけて来ます。涙なくして聴けません。ちょっぴりワンパターンではあるものの、それを補って余りあるくらいに素晴らしい。バックの音もありがちなヘヴィネス重視などではなく、あくまでバランス良くメロディを引き立てるような位置に収まっています。シーケンスに頼らない等身大の音。セルフタイトルを冠したのも、そういう理由からじゃないかと推測。傑作だった前作を期待する分には裏切られるけど、聴く人をより選ばなくなったとも言えます。多くのインダストリアルロックバンドが、時代の流れとともに行き詰って休止したり、迷走しながら路線変更したりする中で、真っ直ぐ前を見据えたまま先へ進んだ貴重な作品だと思います。これぞまさにポスト90'sインダストリアル。解散が残念でなりません。