KMFDM / Symbols

Symbols

Symbols

 

 ドイツ出身のインダストリアルバンドの9thアルバム。

 

 ジャケット上にはタイトル代わりに記号が羅列されているため、一般的に便宜上「Symbols」と呼ばれています。主要メンバーEn Eschも全面的に制作に復帰し、再び音楽性に軌道修正が加えられ、スクエアビートや装飾音や派手に飛び交うエレクトロニクスが全体を支配するデジタル・インダストリアルダンスを展開。特に彼らの新たなアンセムとなり得る1曲目「Megalomaniac」がいきなり惚れ惚れするほど素晴らしい。更に本作ではSkinny PuppyのNivek Ogreによるコアな味わいの「Tortue」、PIGのRaymond Wattsが参加したマシーナリーなギターリフが迫ってくる「Spit Sperm」、そして後々正式にメンバーとなり、バンドの重要な柱を担うことになるインダストリアルロック界の逸材Tim Sköldも参戦、「Anarchy」では十八番となる必殺の泣きメロも披露するなど、中盤の流れも要注目で実に聴き応えあり。バンドが新たな領域へ突入しつつも、まだまだギターノイズも炸裂するし、彼ら特有のソウルフルな味つけも健在なので、もっとテクノ化する次作「Adios」への橋渡し的存在という見方もできます。地味な曲もあるけど、個人的にはかなりお気に入り&思い入れの強い作品ですね。