KMFDM / Money

Money

Money

 

 ドイツ出身のインダストリアルバンドの5thアルバム。

 

 中心人物のSascha Konietzkoによると、当時の重要作にあたるとか。もともと「Apart」というタイトルで制作予定だったけど、諸事情でEn Eschの曲の大半がお蔵入りになり、Sacha Konietzkoが過去の曲のリミックスや新曲の別バージョンを、レコード会社の支援のもと急遽作成して完成させたとのこと。だからこんなタイトルなのかな?そして本作の収録に漏れた楽曲も、後のシングルや編集盤などで聴くことができます。本作の音楽的にはちょっとまったりしたエレポップ/EBMといった感じで、変な言い方をすればリミックスと普通の曲の区別がつかないくらい実験色も強い。ギターもそれなりに鳴ってはいるけど、むしろそれ以外のウワモノやシンセベースなどの方が主張が強く、単調なビートや女性コーラスの強化もあいまって、この前後の作品と比べたら最も享楽的なイメージ。人によっては少々退屈かもしれないけど、手堅い出来だとは思います。まぁ本来KMFDMが作りたかった理想形ではないから仕方ないか。ちなみにEn Eschのボツ曲は彼のソロアルバム「Cheesy」(1993年)に収録されたそうなので、余裕があれば合わせてどうぞ。