Devin Townsend / Physicist

Physicist

Physicist

 

 「メタル界の鬼才」の異名を持つ、カナダ出身のマルチミュージシャン/プロデューサー・Devin Townsendの4thアルバム(1999年)。

 

 前作の「Infinity」と自身のエクストリームメタルバンド・Strapping Young Ladの「City」を掛け合わせたような感じで、重厚なシンセを取り入れた分厚い音の塊が、凄腕ドラマー・Gene Hoglanによって爆裂に連打されるドラミングに載せられて届けられるという、激しさと煌びやかさが同居したとんでもないサウンドになってます。あまりの音密度の高さに聴いてて疲弊しそうなのはStrapping Young Ladと同等はあるけど、こちらの方がソロ名義の系譜が作用しているのか、よりメロディックで聴きやすさがあるんじゃないかなと。特に「Material」なんかは、Ocean Machine名義の「Life」にも通じる広がりを見せるキャッチーなメロディが決め手の佳曲。そして1曲1曲がそれほど長くなく、退屈なプログレッシブパートもないので、スカっと聴き通せるのもポイント高いです。もちろんDevin Townsendの領分といったユーモアのあるフレーズや転調する曲展開なども盛り込まれていて、一粒で二度も三度もおいしい良作アルバムじゃないかと。