カナダ出身のヘヴィメタルシーンのマルチミュージシャン/プロデューサー・Devin Townsendのソロ通算4作目、Devin Townsend名義での2作目(2000年)。
もともとは自身が中心となるエクストリームメタルバンド・Strapping Young Ladよりも更に重さを追求した別プロジェクトを構想したものの(まだ手を広げるのか!)、その話が立ち消えになり、ソロに置き換えて代替的に制作されたという経緯の作品。どこまで本来の構想に近づけたのかは分からないけど、ここで展開されるサウンドは実に激烈。前作をソロ色「8」:バンド色「2」みたいに表現したけど、それで言うと今作は5:5…いや10:10とでも言えるほどに、ソロの系譜──シンセを伴った煌びやかで厚いサウンドが、Strapping Young Ladばりの高速連打で届けられるという、どちらの要素も妥協なく掛け合わせたとんでもない密度のサウンドになっています。荘厳でキャッチーでスラッシーというメガ盛りっぷり。制作陣は彼のソロ作品で唯一、バンドの方のメンバーがそのまま参加しているということで、その内容と完成度にも納得。しかしどうやら制作した本人たちにとっては不満な出来らしく、曲単位はともかく一作品としてはあまり良い扱いではないようだけど、しっかりメロディアスだし1曲1曲がそう長くないし(最終曲以外)、まったりとしたプログレッシブ成分も相当少ないしで、決して敷居は高くなく、個人的には前作同様に広く勧められそうな良作に認定。ただ日本盤だと隠しトラック~ボーナストラック3曲の流れが結構冗長で、通して聴くと一気に間延びした印象に塗り替えられてしまうので注意。
