MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

URGESNAKE / PULSE

  東京を拠点に活動していた3人組ハードコアバンドの1stアルバム(1994年)。

 

 どう聴いてもGodfleshです。本当にありがとうございました。 …と、これだけで説明がつくんだけど、それで終えるのも何なので簡単に感想を。管理人も彼らについてまったく知識がないのですが(何をきっかけに知ったのかも忘れた)、かつて日本に存在したハードコアバンドで、活動を続けていく上でインダストリアルサウンドへ移行した模様。で、恐らく単独の音源として唯一形になっているのが本作。それがものの見事に、笑っちゃうくらいにGodflesh。Godfleshはあまりにも偉大すぎるバンドだし、その影響力も地味に(あくまで地味に)凄いんですが、この音源は「影響」というより「再現」に終始していると言っても過言ではない。怒号めいたボーカル、ノイジーに鳴らされる裏で浮遊もするノイズ/フィードバックギター、そして硬く打ち込まれるリズムマシン。この三本が合わさってエッジ鋭く聴かせるサウンドや、どことなくダブで重たい雰囲気、アンビエント的アプローチも織り込んで一体化している様はまさに。Godfleshファンが聴いても一瞬じゃ判別つかなさそうなくらい似ています。それも「Pure」「Selfless」辺りの象徴的なサウンドを発していた頃を髣髴とさせるかな。さすがに本家と聴き比べると、単調に終わらない仕掛けやそう思わせないだけのパワーや深みといった点で物足りないけど(当たり前か)、ここまで似てるとGodfleshファンの管理人なんかはニヤニヤしながら聴いちゃいます。予定されていたらしい次回作も聴いてみたかった。