BUCK-TICK / Six/Nine

Six/Nine

Six/Nine

 

 5人組ロックバンドの8thアルバム。

 

 全体的なコンセプトは前作の延長上とも言える部分にあり、死生や輪廻といった世界観を更に突き詰めているようです。サウンド面では全体的に突き刺さるようなハードロック色の強い攻撃性をベースに、全英詞/エスニック/テクノ/ノイズ/ダブといった新しい試みや一層複雑なジャンルを飲み込み、頭の上から爪の先までとことんまでヘヴィに塗り固められています。当然ただ重いだけでなく細かい部分の仕掛けにも気が配られ、実験色すら味方にしてしまうセンスすらも向上を見せているし、リフやメロディもあくまでキャッチーで気軽に口ずさめる。櫻井敦司のボーカルもまた一段と幅を広げ、語りや一人芝居、時に変態的、時に怒号に満ちたボーカルなど意のままで、強烈なバックに一歩も引かない強靭さ。それらが密接に混ざり合った全16曲は、どこを切っても圧倒されるほどの濃さが充満。コアなリスナー以外にはちょっと重たいかも知れないけど、彼らが孤高の存在としてその地位を不動にしたのも、このアルバムがあってこそだと思います。個人的には、一作ごとに物凄い成長速度でバンドが進化していった時期の集大成という印象も受けるし、リアルタイムで聴き始めたのがここからという思い入れもあり、色々な意味で重要な一作という認識ですね。

 

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