Static-X / Wisconsin Death Trip

Wisconsin Death Trip

Wisconsin Death Trip

 

US出身のWayne Staticを中心としたインダストリアルメタルバンドの1stアルバム。

 

 いきなり50万枚以上のセールスを記録した彼らの代名詞的作品。Koichi Fukudaという日本人を擁しているのも注目ポイントの一つ。機械のように繰り返されるザックリとしたヘヴィなギターリフと、そこに絡み合う絶妙のサンプリングや硬質なリズムトラック。ああ格好いい!テクノ的なスクエアビートとあいまって生み出されるダンサブルなノリ重視のサウンドは「悪のディスコ」とも自称しているようで、実のところ言い得て妙。例えるなら、同じ"インダストリアルメタル"であっても、Fear Factoryのような高速重低音という感じではなく、かといってNine Inch Nailsのようにヘッドホンでどっぷり浸りたい音楽っていう感じでもなく、難しいこと考えずにストレス解消したいときにピッタリな、体をただ預けたい音楽といったところ。ビジュアルが強烈なボーカリスト・Wayne Staticの、これまた強烈な早口/怒号めいたシャウト/ラップもいい味出してます。もはやバンドのアイデンティティ。似たような楽曲が続くので途中で飽きが来るのが玉に瑕だけど、ラスト付近の「December」はひたすら不穏にうごめく音像がノイズまみれに終わっていく流れにちょっと痺れました。こういう曲も出来るんだなーと関心。彼らは2013年に解散してしまうけど、それでもなおこの1作目こそが最もStatic-Xらしさが表れていると言えるほどに、象徴的な作品だと思います。聴いて損はなし。