MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Static-X 『Project Regeneration Vol. 2』

Project Regeneration Volume 2

Project Regeneration Volume 2

  • アーティスト:Static-X
  • Otsego Entertainment
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 US/カリフォルニア出身のニューメタル/インダストリアルメタルバンドの8thアルバム(2024年)。

 

 2014年に逝去したフロントマン・Wayne Staticが遺した最後のレコーディング音源を元に、日本人ギタリスト・Koichi Fukuda含む初期のメンバー&プロデューサーと覆面ボーカリスト・Xer0らの手によって正真正銘のニューアルバムとして11年ぶりに形にされたのが前作『~Vol. 1』。デモ音源は大量に存在し当初から2作に分けての制作が宣言されており、約3年半の時を経て完成したのが後編の本作という流れになります。制作陣も方法論も同じなので、内容も『~Vol. 1』とほぼ同じというか、あくまで楽曲が振り分けられた結果の続きを楽しむもの、という感じ。おおまかな印象で言えば、『~Vol. 1』の楽曲はかつてのバンドの再現と今現在打ち出すべき色のコントラストがうまく表出していたのに対し、今作は彼らのサウンドの代名詞でもある「Evil Disco」をより突き詰めたような、無機質でヘヴィ、攻撃的でダンサブルといった方向性をより強調しているような印象を受けます。バンド後期の作風の延長っぽいというか。この辺り、偶然なのかはたまた制作事情や過程などの影響なのかは知らないけど、やっぱりそういう点で初聴のインパクトとしては『~Vol. 1』よりやや劣っていたのが正直なところ。というか単に聴いた順番のせいかもだけど。でもこの単調さと紙一重の体を預けたくなるようなノリはまさしく彼らの持ち味だし、多面的に楽曲を彩る打ち込み/エレクトロニクスの巧みさ、名曲オーラ十分のシングル曲「Z0mbie」にEcho & The BunnymenやNine Inch Nailsの良カバーなど個々の楽曲のクオリティもあり、前作に負けず劣らず期待通りに楽しませてもらいました。今後の活動についてはファンの反応次第らしいけど、この感じだとカバーでもセルフカバーでもいっそ新曲でも、新生Static-Xを聴き続けられたら嬉しいかなぁ。

 

 

 復活させてくれただけでも有り難く、でもそんな感情抜きにしても十分に楽しめて、やっぱり自分は彼らの音楽がとても(思い入れ込みで)大好きなんだなと改めて思わされた『Project Regeneration』でした。

 前作『~Vol. 1』及びWayne Static存命中の1st~6thアルバムの紹介記事もよろしければ合わせてご覧ください。