ギルガメッシュ / NOW

NOW

NOW

 

 4人組ロックバンドの4thアルバム。

 

 前作以降(普通に流通するものとしては)初となるシングルリリースを重ね、その末に発表された作品。まぁそのシングル曲は(通常盤に)1曲しか収録されていないんだけど、そういった経緯を反映してか、前作で確立したデジタル/ラウド一本にこだわらず、ポップさを起点にアプローチをより広げた内容になっています。過去作ミニ「Reason of crying」を今(当時)の力量でフルサイズに解釈したような感じかな?バラードやラップ主体の曲もありつつも、メロディを前面に押し出した歌モノの存在感が強く、元々はカップリング曲の「睡蓮」やリード曲「arrow」の染み渡るようなメロディは秀逸の一言。女性コーラス×ファンクの「BEAST」も新しい。ただ、恐らくはハードなサウンドやシャウトでゴリ押すような曲をあえて封印し、全体的に聴きやすさに重点を置いた節があり、結果妙に小奇麗にまとまり過ぎたような。決して悪くはないんだけど、彼らの良さは他にもあるぞ、と言いたくなります(実際、同時期に発表された「GAMBLE」という曲がインダストリアル/ラウドで滅茶苦茶カッコいい)。あと、全体的に安易なラップが増えすぎて、なんか妙にチャラい感じを受けるのも否めない。そこも(あとジャケットも…)ちょっと好みが分かれそうなところ。ちなみに限定盤はDVD重視で曲が絞られてる上に2種あったりと売り方もえげつなく、オリジナル曲が多い通常盤が無難。その中ではスラップベースと歌謡メロが並走する「driving time」がとても良いです。