MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

2021年良かったCD

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 今年…お前…消えるのか?

 というわけで、お気に入りの新譜をいくつか。

 

 

Wire

Wire

  • アーティスト:Horskh
  • Dead Seed
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 フランスのEBMユニットの2nd。パッと見の時点でジャケットにグッと来てしまうのが悲しい性なんですが(笑)、それを裏切らないオーバードライブなうるさボディが満載!やっぱりシンプルなのは強い。

 

 

Leibe Macht Monster

Leibe Macht Monster

  • アーティスト:Eisbrecher
  • Metropolis Records
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 ドイツのNDW/インダストリアルメタルバンドの8th。やっぱり彼らには惹かれるものがある。力強くも柔軟なサウンド、岩をも通す信念のようなスタイル、ツボを押さえた楽曲群。とっても素敵です。もっと掘り下げたい。

Eisbrecher - FAKK (Offizielles Video) - YouTube

 

 

Aggression Continuum

Aggression Continuum

  • rough trade Distribution GmbH / Herne
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 USのインダストリアルメタルバンドの10th。紆余曲折ありながらも、ここまで愚直なまでに守り続けてきたFF節はここで到達点を迎え、同時にBurton C. Bellの脱退によって最後の輝きになってしまった。

FEAR FACTORY - Recode (OFFICIAL MUSIC VIDEO) - YouTube

 

 

 KOTOKOとI'veの制作陣によるロックバンドの初のフルアルバム。8年ぶりの再結成にてメジャーデビュー作でもあります。ロック!パンク!メタル!インダストリアル!電波!期待を超えてくる充実度にニッコリ。20周年おめでとうございます。

2021.06.23 Release Outer「Rebellious Easter」全曲試聴動画 - YouTube

 

 

Simulacra

Simulacra

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 Tim SkoldとPsyclon NineのNero Bellumによるエレクトロインダストリアルプロジェクトの2nd。継続的な活動が嬉しい限り。低音の強調によって粘度を増した暗黒の海霧へ聴く者を強制連行。病みつきになったら文字通り病みそう(えっ)。

 

 

Heavy Halo

Heavy Halo

  • Negative Gain Productions
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 USのインダストリアルロックユニットの1st。往年のインダストリアルロックへの強いリスペクトと、メカニカルでグランジサウンドの尖りっぷり、そして歌モノとしての完成度の高さ。とても気になるバンドです。

 

 

Persistence Of Memory

Persistence Of Memory

  • アーティスト:Emigrate
  • Emigrate Productions
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 Rammsteinのギタリスト・Richard Kruspeによるインダストリアルロックバンドの4th。最近知ってからハマり気味。変化球が多い中で、ロックバンドとしてのアグレッションを凄くストレートに響かせるところが大好き。Till Lindemannが参加した曲も。

Emigrate - Always On My Mind feat. Till Lindemann (Official Video) - YouTube

 

 

Moral Hygiene

Moral Hygiene

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 USのインダストリアルメタルバンドの15th。近々の彼らの直情的なメタル一直線路線も好きだったんですが、本作では久しぶりに余裕と遊び心が強く感じられ、これもまたMinistryらしい仕上がり。豪華ゲスト陣も見逃せない。

 

 

Nur Noch Einer -Digi-

Nur Noch Einer -Digi-

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 ドイツの伝説的なNDW/EBMユニットの18年振りの新作で、Robert Gorl & DAF名義でのリリース。Gabi Delgado-Lopezの生前から制作を開始し、彼の逝去を乗り越えて完成。軽快なハンマービートにとても重みを感じます。

Robert Görl & DAF - Erste DAF Probe (official video) - YouTube

 

 

Nebenkörper

Nebenkörper

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 ドイツのAlexander Donatによるダークウェイブプロジェクトの1st。焦点の合わない視界に広がる謎めいた鈍い光。ジャケット通り(?)朝か夜かも、熱いのか冷たいのかも、希望なのか絶望なのかもよく分からない不思議な音世界に魅入られました。

 

 

 以上、発売日順&特にお気に入りの一枚でした。

 Front Line Assemblyの新譜「Mechanical Soul」、タイトルがうちのブログに近いから内容なんて関係なく満点!みたいなことを書こうとしたけど、さすがに思いとどまりました(知らんがな)。

 今年のブログ活動は「過去の記事を振り返り、直したい部分やリンク切れなどを修正する作業に重点を置く」と決めていて、それをゆっくりと実践。とても時間がかかる作業だしその分新譜のチェックも疎かになりがちだったけど、そんな中でもやっぱりこれは好きなんだよな~と言える新譜に出会えることは、(ご時世的問題を含め)とても幸せなことだと思い、有り難く感じます。

 

 

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 一方で、年間を通した再生数の上位はこんな感じに。管理人が宇宙一大好きなバンド・lynch.に関しては、今年は聴く頻度を試しに少し控えてみようというよく分からん目標を年始に立てたんですが、それも長くは続かず、しばらく経ったら結局なかったことに。なので、再生回数は例年より低めかも(これでかよ)。

 そんな中、今年はGRAPEVINEBUMP OF CHICKENの再生数が多かった。彼らは元々管理人の音楽人生には欠かせないレベルで好きなバンドで、色々なきっかけでマイブームの熱が回ってきていた結果かなと。

 B'zはそれこそ幼少期からずっと好きな存在なんですが、自分が歳をとることで懐かしさに拍車がかかったり、最初期やアルバム未収録2nd Beatなど手薄だったところを掘ったり、なにより未だに衰えない彼らの現在進行形の凄さに改めて気づかされたりと、今が人生で一番聴いてるんじゃないかと思うくらい聴いてます。管理人が彼らの中でも1、2を争うくらい好きな「FRIENDS II」の25年ぶりの新作「FRIENDS III」が最近出たのもとても嬉しかった。

 

 

 ↓ 以下、音楽と関係ない話題

 今年特に印象的だったゲーム「メトロイド ドレッド」。SF的な世界観でコアな人気を(主に海外で)集める「メトロイド」シリーズの中でも "2Dアクション" としてはなんと19年ぶりの完全新作。タイトル通り「DREAD=恐怖」をテーマに掲げ、高水準のグラフィックやそれを反映させたシームレスでクールな演出、シリーズで最も滑らかで爽快感のあるアクション、本作を象徴する無敵の追跡者・E.M.M.I.との駆け引きや死にゲーと化したボスバトルなどの挑戦的な高難易度、自由度と導線を自然に調和した素晴らしいレベルデザインなど、色々な要素が今の時代なりにブラッシュアップされた、とても素晴らしいゲームでした。こういうステージクリア型ではない探索型アクションゲームは、その影響元となった本シリーズや「悪魔城ドラキュラキャッスルヴァニア)」を掛け合わせた造語「メトロイドヴァニア」という一大ジャンルにまで成長しており、近年もたくさんのソフトが世界中でリリースされているわけですが、その本家の底力をしっかりと見せてもらいました。…と言いつつ、管理人のNintendo Switchの調子が最近どうも悪くて、クリア前で止まっちゃっているので、来年は修理か買い替えなどをしてクリアしたいと思います。

 

 

 

 終わりに。

 過去記事の修正メインという今年のブログの方針によって、(ブログで紹介したのが)昔の作品群を聴き返すことが多く、その良さを再確認したり、新たなことに気づいたり、そこから派生的に別の作品も聴き返したくなるというループが生まれ、普段よりも更に温故知新な音楽生活を満喫した一年でした。修正作業は想像の何倍も大変でまだまだ全体のごく一部しか進められていないけど、このマイペースぶりが色々な意味で今の自分に合っているので、来年も(ブログを閉鎖しないのであれば)同じような形を続けようと思います。やりたいゲームが多いのでペースはもう少し落ちるかもだけど。

 そもそもなんでそんなことをしているのかと言うと、別に完璧主義だとかそういうことではなく。ブログの15周年や実質10周年とかいうキリのいい周期を迎えたことや、昨年いっぱいでブログで書きたいことの一つの区切りを迎えたことが自分の中で大きく、どちらかと言うとブログの今後というよりは終活に近いメンタルにあるからかなと。あとは、管理人が個人サイト全盛の時代に最も思い入れのあるインターネットユーザー(老人会とかいうやつ)なので、その頃の感覚というか、コンテンツを並列に考える癖が身についているというせいもあるのかも。まぁ、もともとブログの運営は自己満足が目的だけど、それが更に加速した状態とでも言いますか。そんなでも、見に来て下さる方には本当に感謝が堪えません。ありがとうございます。

 

 今年は、例のウイルスの感染者が爆発的に増えた時期もあったけど、今現在は数だけで言えばかなり減っているように見えます。次々と出てくる変異株や海外の状況を思うと決して楽観視はできないけど、なんとかこのまま平穏だった頃に少しでも戻ることを祈りつつ、来年もたくさんの音楽を聴いたり、色んなアーティストを、そして世の中を明るくしてくれる様々なエンターテインメントを応援していけたらと思います。

 

 今年の更新は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。

 よいお年を。