ドイツ出身のインダストリアル/EBMユニットの2ndアルバム(1994年)。
インダストリアルロックが隆盛し、EBM一本だったユニットもギターを取り入れたり別の方向へ進んだりという流れが珍しくない時代において、彼らも2作目にして早くも方向転換━━というか、作風の大幅な刷新を行っています。ギターを取り入れるだけに留まらず、ミニマルテクノや高速ダンスビートにアジテーションボーカルを乗せた非常に前のめりなスピード感で攻めて来たり、かと思ったらオルガンをアクセントに用いたムーディなEBMを披露したり、あるいは完全ギターレスのテクノ/トランス系のアプローチに終始した楽曲を挟んだり、粘っこいダークエレクトロ風のディープさを強調させたり…同時代のポストEBM/インダストリアルロックのグループがアルバム2~3枚をかけて変化していくような道のりをギュッと1枚に縮めて収めたような乱雑っぷり。どんだけブレんねん、とツッコミを入れたくなるけど、思えば本作をもって解散し、メンバーそれぞれがすぐにテクノ/トランスの道を歩むことを思うと、このBigod 20というEBMユニットの枠の中で、やれること・やっておきたいことを一気に解放し、同時に封印した…そんな計算さえ見えてくるし、やはり彼らのキャリアや器用さのお陰もあるのか収拾もつかないような散らかった内容という印象はなく、意外と楽しんで聴けちゃうっていう不思議さ。あるいはFront 242フォロワー的な一作目よりもこっちが好きだという人も少なくないかも?
