Delerium / Karma

Karma

Karma

 

 Front Line AssemblyのBill Leebによるエレクトロニカプロジェクトの9thアルバム(1997年)。

 

 前作で確立したエスニック/チャント系のアンビエント/エレクトロニカという音楽性を更に掘り下げ、圧倒的な完成度をもって結実した彼らの代表作です。神聖なボーカルワーク/コーラス/民族楽器/打ち込みなどの各要素の親和性が高まって荘厳なムードが一層強化されただけでなく、Kristy ThirskやJacqui Huntらがメインを務めたドラマチックな女性ボーカルメイン曲の比重も増えてアルバムの要所を彩ります。どの曲も素晴らしいけど、その中でもユニット最大のヒット曲となったSarah McLachlanによる「Silence」の存在感が圧倒的で、アルバムの価値をグッと高めています。この曲は本当に感動的!実際にこのユニットのブレイクや、世界的な知名度の獲得のきっかけにもなったそう。ただ1曲1曲が長めなのは相変わらずで、その結果かなりの大ボリューム盤になっているのは耳に重いし、その鉄壁すぎる完成度が逆に近寄りがたさを覚えたりもして、その辺りが気楽に聴けない高尚さのような感覚を覚えてしまうというのは、ポップミュージックとしては良し悪しかも。ムチャクチャ贅沢な言い方で申し訳ないですが。