- アーティスト: Laibach
- 出版社/メーカー: Mute U.S.
- 発売日: 1992/05/12
- メディア: CD
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スロベニア出身のインダストリアル/前衛音楽ユニットの4thアルバム。
前作との間にカバーアルバムなどのリリースは続いたものの、オリジナル作品としてはおよそ5年ぶりとなる本作。長い期間が空き90年代に入り、ジャケット同様に音も方向性がガラリと変わり、今作はテクノ/ハウス系のテイストを大きく取り入れています。あの重く打ちつけるようなビートは消え、Milan Frasの凛々しいボーカルも控えめでボソボソとした喋りのような歌声、たまにお経みたいなコーラス、更には何とラップまで披露。あの前作で見せた威風堂々とした佇まいからはかけ離れており、これは幅を広げたというよりもまったく別口からのアプローチ。でも奥の方で偏執的なオーケストラが鳴り響いていたり、ところどころにインダストリアルな仕掛け施されている部分などLaibachらしいアイデアによるところの特異性はさほど失われておらず、実験作と割り切れば地味にハマっちゃいそうな魅力はあります。トータル79分弱という長さはちょっと辛いけど、一部のアグレッシブな曲はかなりカッコいいし。ちなみにどうやらこのアルバムはBUCK-TICKのライブのSEとして使用されたことがあるみたいです。