Crash / The Massive Crush

The Massive Crush

The Massive Crush

 

 韓国出身のスラッシュメタルバンドの5thアルバム。

 

 前作で派手にサンプリング等を導入しインダストリアルメタル化した彼ら。しかし本作ではそういった息吹は大部分で一掃。エレクトロニックなエレメントは楽曲の一部で思い出したように少し感じ取れるくらいで、基本線を本来のスラッシュメタルに軌道修正しています。ならばインダストリアルメタル化する前の3rdアルバムの頃に戻ったのかと言うと単純にそうでもなく、1曲の展開が込み入る傾向にあった3rdに比べると、かなりスピードを重視したスラッシーな楽曲の連打が爽快の一言で、まるで生音Ministry。インダストリアル化はあくまで寄り道、もう吹っ切れたぜ!と言わんばかりの姿勢だし、実際のところ彼らは次作から完全にその要素を無くしているようです。アルバムの完成度そのものは間違いないけど、終盤のギターインスト以降にボーナストラック的に収録された楽曲が、ラップを導入したClawfingerばりのカバー曲「니가 진짜로 원하는게 뭐야」を筆頭に、どれも前作の成果をつぎ込んだかのようなインダストリアルメタルでかなり良かっただけに、こういう路線ももっと聴いてみたかった…とちょっぴり複雑だったり。