Delerium / Poem

Poem

Poem

 

 Front Line Assembly等でも活躍するカナダ出身のBill Leebを中心としたエレクトロニカ/アンビエントプロジェクトの10thアルバム。

 

 本作では、プロジェクト発足以来ずっと関わっていたもう一人のプロデューサーRhys Fulberが不参加の模様。高貴な雰囲気のエスニックなエレクトロニカを展開する新生Deleriumの一つの到達点とでも言えそうな前作の延長上にありながら、明らかに女性ボーカルメインの楽曲の比率や存在感が強まっているのが大きな違い。それも強烈に立った歌メロと、それを生かすことを前提にしつつ、アコギの滑らかなフレーズや、彼らにしては躍動的なアップビート等で分かりやすく耳を引くアレンジの合わせ技で、聴く者の心を貪欲に掴みにかかります。前作収録の「Silence」が記録的なヒットになったのを受けて、よりポップな方向性へ向かったのか、それとも新しいファン層を意識したのか。完成度の高さで言えば前作だと思うし、そこが好きだった向きには賛否が分かれる変化かも知れないけど、その隙の無さが逆に少し馴染めなかった管理人にはむしろ望むところ。我儘な言い分ですが。ポップになったと言っても決して安っぽくなってはいないし、「Innocente」を歌うLeigh Nashの素朴な歌声や、「Fallen Icons」の儚さ爆発(何だそれ)メロディは好み一直線!ただ、次回作がこの路線で更に高みに上っているので、後から振り返るとその橋渡し的な位置づけだと感じてしまいます。