カナダ出身のエレクトロインダストリアル/EBMユニットの編集盤。
1990年リリースの2ndアルバム「Christmeister」と1991年リリースのEP「Bliss」をカップリングし、1996年にリリースされたもの。1stにおいて非常に特徴的だったダークアンビエント的なアプローチや、過剰に恐怖感を演出するようなホラーテイストの入ったシンセ、Einstürzende Neubautenにも通じるような金属ノイズといった要素が薄まり、リズムトラックを中心にし、よりEBMのアグレッシブなグルーヴ感を追求し直したかのような作風になっています。楽曲にもスピード感があり、ボーカルもうめき半分ながらテンションも高い。お陰でSkinny Puppyの「Rabies」を髣髴とさせるような雰囲気があります。インスト楽曲もあるにはあるけど比重はそう高くなく、派手な音色や仕掛けもなくシンプル(に狂ってる)。前作ほどの衝撃や「Rabies」ほどのクオリティはないにしろ、曲中に挿入されるノイズやサンプリングのセンスも相変わらず高く、EBMのアルバムとしては非常に高い水準にあると思います。