睡蓮 / 六花ノ音

六花ノ音

六花ノ音

 

 元SOFT BALLET藤井麻輝、女性ボーカリスト芍薬の2人組エレクトロニックユニットの3rdミニアルバム。

 

 「音ヲ孕ム」からここまでは初期三部作だったという種明かしもあり、その区切りとなる本作では、これまでより更に一歩進んだ音作りになっています。過去にあったような美麗な曲もありつつ、ライヴを想定したというアグレッシブなドラムンベースの「腐葉土」や、芍薬のボーカルを静かに際立たせる古ぼけたシャンソン風の「song 6」まで、再び振り幅の広いラインナップ。そこに、あえて歪ませたり篭もらせたりしたような音の演出、意図的に等間隔で鳴らされるレコードノイズetc…といったディープな要素が絡まり、よりダークで閉鎖的な空気で統一されており、中間部ではほぼ曲間なしでシームレスに繋がる一方で、ラストトラックの「カナシミ」に至っては、冒頭で心音のようなSEが1分以上続くなど、実験的な曲配置も。ここまでの3作の中では一番敷居が高そうだけど、ちゃんと芯の部分はポップだし、これまで同様に高水準の作品と言えます。