MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Curve / Come Clean

Come Clean

Come Clean

 

 UK出身のシューゲイザー/オルタナティブロックグループの3rdアルバム。

 

 1994年の(一時的な)解散劇から復活してEPをリリース、次いで発表されたフルアルバムで、2ndから数えると実に5年ぶりとなっています。機材の発達のお陰か、再生するとますます前面に出てきたリズムトラックにまずビックリ。他にも幾分内省的な空気が晴れて少しテンポが上がったり、メロディがわかりやすく組み直されたり、コンピュータノイズのようなエフェクトが飛び交ったりという変化が感じられます。あまり音楽性は変わってないようにみえて、地味に少しずつ変わっているという感覚で、当時のインダストリアルロックのブームや、彼らとよく比較される(らしい)Garbageがデビューして成功していたりといった時流を反映しているのかも。初期からファンだった人には賛否があるかも知れないけど、後追いで聴いた管理人は特に問題なく楽しませていただきました。前作のダークなトーンも捨てがたいけど、過剰な熱を帯びないクールな鋭さは健在だし、別物や延長上としての良さが光る逸品ですね。