Ministry / The Land Of Rape And Honey

Land of Rape & Honey

Land of Rape & Honey

 

 US出身のAl Jourgensenを中心としたインダストリアルバンドの3rdアルバム。

 

 「インダストリアルメタル」というジャンルを切り拓いた作品として非常に有名な本作。ここからベーシストのPaul Barkerが加入し、前作「Twitch」の記念碑的なEBMにメタルギターを取り入れ、更なる衝撃的な音世界を築くことに成功した作品、という位置づけになります。単純な音の厚さや重さをまず求めるのであれば、もっと後年の作品の方が何倍も強力だけど、ただのパイオニア的価値しかないというわけではないのが凄いところ。どこまでも冷徹で無機質なノイジーサウンドと、怨念のようなサンプリングボーカル、身の毛もよだつような金属的ビートが交錯して生み出される狂気の渦には、何度聴いても完全に圧倒されます。聴く人を選ぶかもだけど、どんなに激しく重い音を出す他バンドを聴いた後でも、この衝撃はそう簡単に薄れるものではないですよ。特に中盤以降のトリッピーな流れに歓喜するようになれば、もはや立派なインダストリアル中毒者。数多のバンドに影響を与えたであろう、インダストリアル史に残る歴史的大傑作。