US出身のシンセロック/インダストリアルロックバンドの1stアルバム。
バンド名は「ペガスス座51番星」より。彼らを知ったのはだいぶ前だけど、今でもなかなかネットに情報が転がってないし、作品もそんなに数出てないし、こんなマイナーなバンドをどこで知ったのかもよく覚えてない…何か気になるバンド名とジャケットにピンと来たのは確かだけど。彼らはバンドの編成自体が少し変わっていて、ギター、シンセ、そしてギターシンセを擁するけど、ベースが不在。だけど低音が物足りないとかそういうのは当然なく、厚ぼったいギターをかき鳴らし、浮遊的なシンセが彩り、変幻自在のギターシンセが支えるサウンドは、残響多めでアトモスフェリックに音空間が広がる感じで、バンド名に違わずちょいダークかつスペーシー。貫禄たっぷりの男臭いボーカルが歌い上げる様もあって、近々のシンセロック系にありがちなサイバーな作り込みやスマートさはなく、どちらかと言うとヘヴィロック的なノリで、荒々しいミックスも合ってると思います(低予算なだけか?)。彼らはNine Inch NailsやDepeche Modeに影響を受けたらしく、またそれらやMarilyn Mansonなどに例えられたりもするようだけど、ハードル上げ過ぎでは(笑)。個人的によく聴く範囲であえて言うならOrgyやMisery Loves Co.あたりを彷彿とさせるところはあるかも。ともあれ、無名なのが不思議なくらい良いと思いました。スローナンバーがやや単調なので、そこにもう一工夫あれば更に良かった。