カナダ出身のインダストリアル/EBM系ユニットの編集盤(1988年)。
同年にEPとして先駆けて発売された「Corrosion」と「Disorder」をまとめたものにあたるようです。古めかしいEBMを地で行く作風で、薄っすらと鳴らされる電子音やシンセの単音メロと、ビートを強調するように力強く響くリズムトラックが際立つくらいで、メロディもなければ耳を引くような仕掛けにも乏しく非常にシンプル。同時期のSkinny PuppyやFront 242に比べても単調さが目立ち、完成度の面で一歩譲るかなといった感じ。しかし中にはメタルパーカッションをリズミカルに打ち鳴らす曲が幾つか存在し、これがアルバムを聴き通す上でのいいアクセントになっています。全体としては地味めだけど、インダストリアルに接近したダーク&ノイジーな「Body Count」なんかは迫力があって好きだし、部分部分での聴きどころもあるので、余裕があればチェック。