MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Gravity Kills 『Superstarved』

Superstarved

Superstarved

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 US/ミズーリ出身のインダストリアルロックバンドの3rdアルバム(2002年)。

 

 レーベルの移籍、ドラマーの交代などを挟んで約4年ぶりの3作目であり、同時に最終作となっています。再びプロデューサーが交代し、今回はPigfaceなどで知られるMartin Atkinsが担当。毎作のようにビッグネームが入れ代わり立ち代わり状態で一見恵まれているようにも見えるけど、実際のところは何か懸命に活路を見い出そうとしていたのかも?というのも、本作では作風を大きくチェンジしてきており、ヘヴィなギターリフを全面に押し出してニューメタルへ大きく接近したサウンドになっています。これ自体、相性の悪いジャンルではない━━どころかその両方を股に掛ける名バンドは沢山いるし、大きな路線変更をして成功したバンドも沢山いる。だけど彼らにそれが当てはまるかどうかはちょっと疑問というか、テクノ寄りのアプローチという武器を捨ててまで彼らが追求すべき路線には感じないんですよね。ボーカルもシャウト混じりで張り上げるパートが増えている印象だし、クリーンなギターストロークと歌をバシっと聴かすミドル曲もあるけど、どうも形だけで楽曲が追いついていないというか、これが今の俺たちだ!という強い意志が伝わってこないというか…曖昧かつ偉そうでスイマセンけども。でも彼らが「変わっていく」道程の一歩としては悪くないと思うし、何だかんだポテンシャルは感じるバンドだったので、本作で解散してしまったのは残念でした。バンドの基礎体力がもっと備わっていれば、ちょっと違う未来になっていたかも。

 

 

 そんな2003年に一度解散した彼らですが、2005年から何年かおきに単発ライブのための再結成を繰り返しながら新作の制作にも言及していたものの、2012年を最後に再び休止状態に。しかしここ1、2年でまた再結成の動きを見せており、今後の動向に注目しておきたいところです。