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殻 / 五月蠅

五月蠅 (さばえ) 五月蠅 (さばえ)
(2008/10/24)


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 acid androidのギタリストantz(渡辺清美)を中心としたポストロック/シューゲイザーバンドのフルアルバム。

 

 1作目ではあるけれど"0thアルバム"と銘打たれた作品であり、全12曲でありながら2トラックに6曲ずつ収録という構成でパッケージされており、そのこだわりぶりにまず目がいきます。音の方は、艶のあるギターアンサンブルと、七瀬珠樹の儚げな女性ボーカルとが先行して生み出す繊細な世界観に、シューゲイザー/ポストロックをベースにしたヘヴィサウンドが一体化し退廃的な音世界を生み出しており、じわじわと闇が浸食していくように展開していく楽曲の暗くたゆたうようなメロディがとても心地よいです。どことなく和の雰囲気も醸し出されており、一癖あるバンド名・アルバム名・ジャケットとの親和性も抜群。徹底された美学を感じさせます。睡蓮をもっとバンド寄りにしたらこんな感じかも。ただ、どの曲もミドルテンポで、尺が長いわけではないけど、徐々に厚みを増していく大曲志向のようなニュアンスでほぼ一貫しており、しかも前述したように楽曲ごとにトラックが区切られていないために、ちょっと重たく感じる印象は否めず。でもその辺りも含めての"0thアルバム"なんでしょう。好きな人には堪らないはず。

 

 

 

 

彼らはインダストリアル系のバンドではないけど、acid androidやMUTEのメンバーが関わっているだけあって、それらが好きな人には相性が良さそうなバンドです。

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