MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Fear Factory / Obsolete

Obsolete

Obsolete

 

 US出身のインダストリアルメタルバンドの3rdアルバム。

 

 前作の成功で知名度を一気に高め、精力的に活動した後にリリースされた本作は、「人間vs機械」というコンセプトを掲げているらしく、歌詞カードでもストーリーが語られるほどのこだわり。サウンド面では極限まで連打されるアグレッションが薄まり、よりじっくりと聴かせる側面が増えたような印象を受けます。んん?コンセプトの割には機械的なエフェクトやら無機質でラジカルなパワーやらは前作の方が勝っていたような気もするし、相変わらずのっぺりとしているメロディパートはやはり好みが分かれそう。でもこれぞFear Factoryっていう重量感と迫力は健在で、単純にサイバー仕立てのヘヴィロックとしてみたらもちろん白眉の出来。 楽曲によっては前作に迫る猛烈な人間機械然とした連打もあり気持ちいいです。本作にはボーナストラックが5曲追加されたEXTRA TRACK盤も存在し、その多くが前作並の高速重低音の曲で聴き応えがあるし、WisebloodやGary Numanのカバーがバンドの柔軟さを示しているようで面白いです。そちらがお勧め。