Die Krupps / Paradise Now

Paradise Now

Paradise Now

 

 ドイツ出身の重鎮インダストリアルバンドの7thアルバム。

 

 1997年に(一旦)解散する以前の作品としては最終作となった作品。 4thの「I」からインダストリアルメタル化を少しずつ進め、前作で完成を見せたかのようでしたが、今作はそこからまた更に拍車がかかり、結果その極限まで達した感があります。ヘヴィな高速ギターリフと怒声を上げるシャウトボーカルで武装されたその強烈なサウンドは、攻めの姿勢を一切緩めることなくアクセル全開。いやーもう凄い。中でも、怒涛の高速スラッシュリフで斬りつけにかかる「Moving Beyond」や、ハイスピード・スラッシュ・トランス(何それ)な「30 Seconds」は感涙モノの格好良さだし、60年代のUKアーティスト・Arthur Brownのカバー「Fire」も(原曲聴いたことないけど)ユーモラスな雰囲気が彼らのキャラに見事にマッチして無駄にアツイ!叙情的なメロディやエレクトロニック、あからさまなメタルパーカッション音の比率が落ちている分だけバンドの個性も後退しているとも言えるけど、それでもヘヴィなインダストリアルメタルとして極めまくった最強クラスの名盤であるという事実は動きません。行き着くところまで行っちゃって、この後の解散もやむなしといった感じ。