MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Orgy 『Candyass』

 アメリカ・ロサンゼルス出身のニューメタル/インダストリアルロックバンドの1stアルバム(1998年)。

 

 Kornとそのマネジメント会社が設立したレーベル・Elementree Recordsの第一弾アーティストとしてデビューしたバンド。また、主要メンバーのJay GordonやAmir Derakhは、プロデューサー業など既に一定の業界の経験があったようです。鳴り物入り…というわけでもないだろうけどそれなりに注目度も高かったのか、いきなり100万枚超のヒットを記録した本作。ニューメタルを下地にした骨格の上を、ヘヴィなギターよりもサイバーなシンセやエレクトロを際立たせた、どこか近未来的なサウンドを全面的に展開しています。たまにギターリフをメインに激しさを主張する楽曲もあるけど、シャウトは基本無しで、シンセポップ/ニューウェイブの延長のような歌い回しと電子音や効果音のギミックを常に響かせて世界観をキープ。そんな自らの音楽的姿勢を“Death Pop”と表現していたり、ついでに言うとカチッと固めた髪型やテカテカの衣装などルックス面もサウンドに合わせてきたり(?)と徹底したこだわりも。歌の方はMarilyn Mansonにやや似てる部分もあるけど、意外と隙間をついたというか他にありそうでなかったスタイルとも言え、中途半端な出来だとヘヴィな音楽とエレクトロ音楽のどちらのファンからも総スカンを食らう可能性もあっただろう中、しっかりと結果が出ているように受け入れられた模様。まぁその要因もNew Order「Blue Monday」の良カバーの反響が大部分を占めていそうだけど、そこを間口に興味を持った人の期待は裏切らないであろう良作かと思います。