MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Killing Joke / What's THIS For…!

Whats This for by KILLING JOKE

Whats This for by KILLING JOKE

 

 UK出身のポストパンクバンドの2ndアルバム(1981年)。

 

 前作より約1年後というスピードでリリースされているだけあって、基本的には前作の延長上といったところ。手数の増えた力強く荒っぽいドラムによって生み出される野性的?なグルーヴが新たな息吹を与え、よりダンサブルかつ逞しいサウンドへ進化。うねるベースライン、ノイジーなギター、エレクトロニックやシンセのスパイス、冷たく突き放すようなボーカルなどの魅力も相変わらずで、総体としていささかダークな空気や緊張感がより表に出るようになっているように感じます。当たり前のように、古典/資料的な価値を超えて、今聴いても抜群に聴き応えのあるアルバムです。個人的には前作よりも好みにフィット。インダストリアル/EBMの先祖的な系譜としても要チェックです。ちなみに、こういったエスニックなビートは、当時のシーンのトレンドだったようで、彼らと並び称されるPublic Image Ltd、Gang Of Fourなどの大御所のグループも積極的に取り入れていたそう。