Razed In Black / Damaged

Damaged

Damaged

 

 US出身のRomell Regulacionを中心としたインダストリアルロックプロジェクトの3rdアルバム。

 

 前作まではテクノ/トランス/ガバといった音楽性をベースにメタルギターを派手に取り入れたような趣だったけど、今作ではフューチャーポップのスタイルを貪欲に取り入れています。曲によってはまだまだギターも前面に出ているけど、全体的な音像はこれまでよりも絞られ、一皮むけたメランコリックなメロディを華やかなシンセが彩り、小技の効いたサンプリングが支え、足早なダンスビートに乗せられるという図式がより明確に打ち出されていて、聴いた印象は格段に気持ち良くなりました。リリースを重ねるごとに少しずつ進化しつつ、自身の作品のみならず変名/別ユニットで数多のリミックスワークをこなしてきたその手腕と経験が還元され、ここでついに一つの完成形を迎えたと言えるのかも。インダストリアルロックからフューチャーポップへの橋渡しとしても実に優れているし、Nine Inch Nails、Celldweller、Apoptygma Berzerkなどが好きな人には特に相性が良さそうなメジャー感を備えているのも素晴らしく、それらビッグネームの人たちにも十分に渡り合えるクオリティはあるかと。中でも「Share This Poison」は必聴の名曲!ちなみにAssemblage 23やNeikka RPMらが参加したリミックス盤もセットになっています。