US/イリノイ出身のオルタナティブメタル/インダストリアルロックバンドの5thアルバム(2022年)。
2002年に解散した彼らが、2016年に結成30周年を記念して再結成。ライブ活動やEPのリリースなどを挟み、フルアルバムとしては何と21年ぶりとなった5作目。ボーカリスト・Christopher Hallと一部メンバーは間を空けず新バンド・The Dreamingを結成し活動を続けていたとはいえ、やっぱりStabbing Westwardとしての本格的な復活というところに大きな意味がある、そう思わせる一作に仕上がっています。何と言っても本作、プロデューサーに1st・2ndアルバムを手掛けた(そして数々のニューウェイブ/インダストリアルバンドを手掛けた)John Fryerを再起用。かつての自分たちの原点を取り戻すことに全力を注いだような楽曲とサウンドが、狙い通りに実を結んだ、そんな内容。エレクトロニックとオルタナティブロックの折衷、エモの領域にまで踏み込んだ(?)感傷的なメロディ及びボーカル、少しずつ山場を演出していく楽曲展開…そうそう彼らってこんなだったよなと。Nine Inch Nails以降のバンドというイメージだけど意外と結成が1985年と古くて、まぁ1stアルバムは1994年発なんだけど──その頃から驚くほど変わらないボーカルの声質もそうだし、The Dreamingを通過したダンサブルなアレンジという引き出しも加えつつ、全10曲というコンパクトな尺の中で持ち味を存分に発揮しています。厨二臭いダークな演出と勿体つけた大曲志向、これが良いんだ!(笑)。新鮮味という点ではあと一歩という感はあるけど、「こういうのでいいんだよ」的な安心感と満足感を与えてくれる一作。次回作あたりはかつての名作「Darkest Days」ばりの大作を期待しておきます(無謀)。
1st~4thアルバムの紹介記事はこちらから。よろしければ合わせてご覧ください。Nine Inch Nails、Depeche Mode、The Cureなどの影響を感じさせるバンドなので、そこらが好きな方にお勧め。
