カナダ出身のポップロック/インダストリアルロックプロジェクトの2ndアルバム(2006年)。
Nine Inch NailsのTrent Reznorが前作同様に共同プロデューサーに名を連ね(ただし作曲や演奏には恐らく不参加)、Ministryに参加するBill RieflinやRushのAlex Lifeson(!)など多くのゲストミュージシャンが引き続き参加する2年ぶり2作目。前作と逆で日本盤が先行リリースされたため、日本盤に限っては約1年という短いスパンでの発売となっています。そんな本作を再生すると、ギターの活躍度合いや全体の弾けるようなバンドサウンドが耳につき、明らかにそういった生演奏的なサウンドに重心を置いた作り。先行シングル「Upside Down」はもうなんか正しく古き良きパワーポップって感じで、間奏ではギターソロも元気に暴れ、ラスサビ前ではKatie Bが「イチ、ニィ、サン、シ!」と日本語でカウントを入れるというおまけ付き。なんかAvril Lavigneみたいだな。この変化には、前作以降のツアーで楽曲の再現性に苦労したことへの反省も込められているのだろうし、Katie Bのカントリー/SSW志向が出たであろうアコースティックギターを用いた楽曲もいくらか収録されていることから、彼女の意向もより反映されたのでしょう。全体的には依然キャッチーなポップさが支配的で、かつインダストリアル/エレクトロニック要素が完全に消失したわけではないのだけど、やはり前作にあったポップさとマニアックさの唯一無二のバランス感覚は無くなり、代わりになる斬新なアプローチも特にない。「よく出来たポップロック」以上に感じることがあまりないので、制作陣目当てで聴くと前作以上に賛否が分かれるかも。
