Soundtrack For The Voices In My Head Vol.02
- アーティスト:Celldweller
- 出版社/メーカー: Fixt
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: CD
US出身のKlaytonによるインダストリアルロック/エレクトロニックロックプロジェクトのインストアルバム第2弾。
映画やゲーム等での使用等を目的とした楽曲を中心とするインストアルバム「SVH」シリーズの4年ぶり2作目。制作は(本線の)2ndアルバムと並行する形で始まり、2010年から2ndと同様に数曲ごとにパッケージしてリリース展開し、2012年に最終的に1つの作品として完成。シングルで別途先行発表されていた楽曲までも含めると、既発曲が大部分を占める形になっています。まぁそこまで細かく追っていないので全て新曲感覚で聴くとして、前作(Vol. 01)と比較すると、Klayton節としか表現しようのない期待通りの良曲の連続という点は共通ながら、前作はまだロックバンド的だったのに対し、こちらはダブステップ/トランス色が濃くなり、よりエレクトロ重視になっており、本線のボーカルアルバムと同じようにアップデートされているのが分かります。あとは全体の見せ方として、前作の特徴でもあった同じ曲の別アレンジを定期的に挟む演出や、後に2ndに収録された純ボーカル曲「Birthright」のデモやリミックスやインストを盛り込むサービス?なんかも今回は無く純粋に楽曲集という感じになっているけど、潔くて良いと思うし、そこで物足りなさを感じさせないっていうのも本作のクオリティの証明かと。何と言っても派手な楽曲がひしめいた後、終盤にCelldwellerとしては過去あまりなかったアンビエントバラード(未発表曲)が連なり、雰囲気を落として切なく終わっていく流れがめっちゃ心に来る。実はここが本作の要なのかも。さすがに20分間ずっとシンセノイズが続くラスト曲はどうかと思うけど。思わずDevin Townsendかよ!と突っ込んでしまった。