北海道に拠点を置き、アニメ/ゲーム系の楽曲を中心に制作するクリエイターチームによる「SHORT CIRCUIT」(以下:SC)シリーズの編集盤。
電波ソング集「SC」シリーズ3作品の楽曲を対象とした人気投票の上位を収録した電波ソング・ベスト盤(「G.C. BEST」と同時発売)。本線のコンピ盤とは別で展開していたとはいえ、やはりその時々での集大成的な側面を持つものでもあったので、たった3作しか出ていないのにベスト盤ってどうなの、とファンの多くは思う筈。というか出来の良い「SCII」に「さくらんぼキッス」とかの有名曲を混ぜたら済むのでは…とか思ったら、案の定そんなベスト盤が出来上がりました(ん~)。投票結果に忠実とはいえ面白味がないな~。そもそもの話になるけど、近年(当時)のI'veは専属歌手のメジャーデビュー、内外での様々な形の企画盤、外部歌手への楽曲提供、そして満を持したベスト盤など、自らの武器を統括しながらより外へ拡げていく方向にも注力しており、それら一連の活動を高瀬一矢は「開かれたI've」と表現。今作もその一環なのだろうけど、 果たしてこれを開く必要はあったのだろうか。 まぁこの手の要だったKOTOKOがI'veを卒業し、そもそも電波ソングという文化もひと段落しているので、一世を風靡したレガシーとして語り継ぐためにこういう作品が出るのは良いことかも。萌え萌えド直球の合いの手とかに騙されてしまうけど(?)曲自体はしっかり良く出来ているし、「Princess Brave!」や「Double HarmoniZe Shock!!」とかは電波云々以前にロック曲としてかなり格好いい(どっちも「SCII」の曲だけど!)。そしてこういうチャレンジがI'veの知名度向上や音楽性の拡充など、良い影響ももたらしたと思います。電波(デジ)革命よ永遠なれ!!!