MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

hide 『Ja, Zoo』

Ja,Zoo(ヤズー)

Ja,Zoo(ヤズー)

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 X JAPANのギタリスト・hideによる3rdアルバム(1998年)。

 

 X JAPAN解散後、hide with Spread Beaver名義で即ソロ活動を再開したhideのソロ3作目であり、彼の急逝後にかつての右腕的存在だったI.N.A.やSpread Beaverのメンバーを中心とした関係者が、残されたデモ音源などを元に完成させたもの。「ROCKET DIVE」に端を発した、共通のテーマを内包したシングル3部作は言うまでもなく名曲だし、zilch「INSIDE THE PERVERT MOUND」のセルフカバー「LEATHER FACE」、自身の楽曲「DOUBT」の別バージョン「DOUBT '97」も新たな一面で楽しませてくれて、新曲も彼の新たな可能性を見事なまでに示していました。特に「BREEDING」はシンプルな曲構成・それを最高の形で発揮する熱演・hideらしい歌詞が一体となった特段凄い楽曲のように思います。過去2作ほどの各ジャンルごった煮的なクロスオーバー感はないけど、バンドサウンドの基本に立ち返ったような解放感に溢れ、だけどその奥に入り組んだようにちょっとデジタルな質感と多彩な仕掛けが詰め込まれた、ある意味でやっぱりhideらしいと言えるサウンドは、彼が掲げていたという“PSYBORG ROCK”というキャッチフレーズを体現するに相応しいものだったのかも。いくつかは当時音源化すら不可能に終わって収録が叶わなかった楽曲もあったようで、最終的には過去2作と同じ全16曲を予定していたのかな?とも思ったけど、2014年に発表されたその未発表曲「子 ギャル」を含めた構想によるとどうもそうではなかったよう。いずれにせよ完成形を聴いてみたかったなという気持ちは当然いつまでも拭えないし、でもこうやって形になっただけでも十分だとも思いながら、今も再生して楽しませてもらっています。