
- アーティスト: D’espairsRay,HIZMI
- 出版社/メーカー: MANIAC RECORDS
- 発売日: 2004/04/28
- メディア: CD
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4人組ヴィジュアル系ロックバンドのミニアルバム。
「ダークと破壊」をテーマに掲げるバンドで、ゴシック&ヘヴィなサウンドにシャウトを織り交ぜる力強いボーカルが持ち味。ミニアルバムとしては多分2作目になり、内容は新曲2曲+リメイク3曲という構成。これより過去にリリースされた音源の多くの曲では、表現したい世界に実力や手法が追いついていなかったり、恨み節のようなボーカルも含め妙にゴテゴテした聴きづらさがあったりと、所謂「DIR EN GREY以降」でしかなかったけど、本作では出来の良い楽曲がピンポイントで選出されたことも含め、そのあたりが幾分解消され過去最高の出来だし、更なる飛躍を見せる次作フルアルバムへの良い橋渡しになっています。民族調の楽器、シンセ、鐘の音、そしてLUNA SEAのSUGIZOが演奏したバイオリンなどを用いた良い意味での"異物感が混ざるヘヴィロック"は、まだまだインダストリアルと呼べる領域ではないにしても、光るものを感じさせるし、好きだ。ただ、中盤の曲にまたがる演劇的な台詞は、B級ホラー臭さがバンドの進む方向性に合わず蛇足だと思うので、思い切ってカットして欲しかった。