MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

トモコDEATH / DEATH CARMEN

DEATH CARMEN

DEATH CARMEN

 

 東京を中心に活動した2人組デジタルハードコアユニットの1stアルバム。

 

 詳しくは知らないんですが、トモコという女性ボーカリストをPYLONというプロデューサーがプロデュースする形で活動していたようです。合計3枚のアルバムを残していて、そのうちの1枚目がこちら。彼らは民族音楽とデジタルハードコアを組み合わせた音楽をやっているようで、この1stではどうやらスパニッシュな香りのする音楽との融合がコンセプト。1曲目からいきなり「サクロモンテの丘」というタイトルで、フラメンコギターのストロークの上にティンホイッスルの音色が鳴り響くといういかにもエスニックな牧歌的サウンドが始まり、途中からドムドムと力強い打ち込みリズムとトモコのデスボイスが加わるというなかなか異端な楽曲に仕上がっています。それ以外の曲はドラムンベースを下地にした直線的な楽曲がメインになっていて、異国っぽさはさほど打ち出してはおらず、ところどころにフラメンコギターが少し聴こえる程度。欲を言えば何かあともう一捻り欲しかったけど、ユニットやアルバムの方向性自体がユニークなので、変わった音楽が好きな人は割と楽しめると思います。