イタリア出身のインダストリアルロックバンドの2ndアルバム。
前作とそれほど大きな変化はないんだけど、サウンド面ではエレクトロニックの比重が高まり、小技的な打ち込みも増えて、定石ではあるもののなかなかの手応え。曲調にしても「Can You Imagine」などの真っ直ぐに歌い上げるメロウなミドルバラードが今までになくて新鮮だし（いい声してる！）、一方で彼らなりにインダストリアル色を高めたような攻撃的な「Play 'N' Kill」「Bang Your Head」の流れもいいアクセントになっています。疾走曲の合間にそうじゃない曲をちょっと挟んでいた、くらいの印象だった前作とは一味違うけど、それでも非常に特徴的だったノリのいいビートは全体を通して一貫していて、持ち味を失うことなく、僅かながらも確実に幅を広げたと言えそう。ただ今回はスピードナンバーに「ウォーウォー」「イェーイイェイ」みたいな合いの手は入ってないので、能天気な勢いで言えば前作が上か。お好みに合わせてどうぞ。
