カナダ出身のインダストリアルロック/オルタナティブロックバンドの1stアルバム(1995年)。
ややノイジーでザクザクと刻まれるギターや堅実なプレイのリズム隊が一体となって、シンプルなフレージングだったりアンサンブルを繰り返し展開していく、コンパクトで聴きやすいロックサウンド。そこに乗るボーカルも歌心たっぷりで熱く歌い上げるので、全体像としてはかなりキャッチーな印象があります。根幹的なところに90年代のアメリカンなオルタナティブロックがあって、そこにプログラミングや音の質感などで全体的に軽くインダストリアルロック的な加工を施している感じ。これだけ書くとなんだか安直っぽく聞こえるかもだけど、決してイージーに済ませているような不出来さはなく、きちんとした聴き応えがあります。恐らくは別に流行に乗ったとかそういう安易な動機からではなく、元々彼らが掲げているらしい「インダストリアルロックとオルタナティブロックのハイブリッド」という方向性に則った作品作りを行い、同郷のよしみ?でFront Line AssemblyのRhys Fulberがプレイヤー/プロデューサーとして助力した成果もあってか、それが一作目からなかなか高いレベルで実現したようです。初期のFilterに近いようなスタイルや、インダストリアルメタル転向後のDie Kruppsを彷彿とさせるアグレッシブさを備えているようなバンドだな…と思ったら、実際にそれらバンドとツアーやフェスの出演などで共演しているとかで、その辺りの影響/親和性も納得。個人的には結構気に入りました。しかしどうやらメンバーチェンジが激しいバンドでもあるようで、何なら本作の制作の中心を担ったメンバーが発売前に脱退している模様。なんじゃそりゃ。
