オーストラリア出身のデスメタル/インダストリアルメタルバンドの4thアルバム。
彼らが通った後は草木一本生えてないんじゃないか?というくらいに密度を高く凝縮されたインダストリアルブルータルが、今回も激しく暴れまくっています。その音楽性のブレなさには感心してしまうくらいで、前作の延長上から更に元々ないに等しいポップさは輪をかけてなくなり、全編グロウルボーカルが吠えまくりでサウンドも暴れっぱなし。どういうコンセプトがあるのか知らないけど、曲の途中で台詞?ナレーション?が挟まれるのが他にない独特さも醸し出しています。ギターリフの展開の巧さやツボをついたテンポチェンジなんかが功を奏し、楽曲にいい感じに表情をつけるのでとっつき難さも然程ないし、全12曲29分弱という驚きのトータルタイムにまとめられているので、やっぱりサクっと聴ける。その辺りの舵取りの上手さには毎回脱帽させられます。初期とは似てるようで結構違うような音楽性になりつつあるとは思うけど、ここまで来るとバンドの方向性に魅力を感じるかどうか、ですかね。