- アーティスト: SOFT BALLET,遠藤遼一
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1992/10/21
- メディア: CD
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3人組ニューウェイブ/エレクトロニックユニットの4thアルバム。
前作「愛と平和」にて一皮剥けた感があったものの、その方向性を手堅く邁進するようなことはなく作風をここでも更に大きく転換させており、ポップなメロディやドメスティックなカラーを排除、格段に盛り上がったり歌い上げるようなパートもほとんどなく、呟くようなボーカルやひたすら冷たく鋭い世界を作り上げるサウンドによって、全体的に非常にダークなトーンで統一されています。何でもあえてこういう人を選ぶような内容にした意図があったそう。偏った内容だけど作曲のクレジットは割と藤井麻輝・森岡賢の両名が均等で、中には初の共作として話題になった「HYSTERIA」も。一聴して「暗い」という印象を抱きがちな中にも、よくよく聴くと実は巧みに曲構成や展開が練られていることがわかり、いつの間にか虜になっている自分がいたり。ただの問題提起に終わることなく、同時にユニットの地力を見事に打ち出した名盤。これを最高傑作とするコアなファンも多いようで。