Strapping Young Lad / Strapping Young Lad

SYL [Explicit]

SYL [Explicit]

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 カナダ出身のマルチミュージシャン/プロデューサー・Devin Townsendを中心としたエクストリームメタルバンドの3rdアルバム(2003年)。

 

 「SYL」とも表記されるセルフタイトル。Devin Townsendはソロにプロデュースにと忙しくしていたけど、SYLとしては約6年ぶりのリリースということで、邦題は「帰ってきた超高速怒轟重低爆音」。ブランクを挟んであの轟音が帰還!とはいえ、傑作「City」を彷彿とさせる内容と言えるものではなく、更にエクストリームな一面を強化。とにかく厚く重たい音という部分は共通だけど、煌びやかなシンセやキャッチーな歌などの特長を減退させ、その一方で連打を重視するかのようなスタンスでとにかく激しく叩きつけられ、刻まれ、手数の多さで攻めたてるかのようにグラインドに爆走していきます。まさにめった打ち。デスメタル的とも評されるようだし、個人的にはどこかブラックメタル的というか宗教的にも聴こえる単音リフの応酬などもあって、全体的にはまた過去作とは違う形で激しくも荘厳であると感じ、過去作を聴いて耳を慣らしていてもなおブっ飛ばされそうなくらいの迫力に圧倒されます。その裏には9.11に対する怒りなどが根源にあるのだとか。完成度の高さや新たな方向性という意味では歓迎すべき部分も多いけど、以前の2作品に内包されていたインダストリアル色は完全に払拭されているし、1作目の無機質さや2作目の痛快さと比較すると、やはり別のとっつきにくさがあるのは否めないところ。逆にこっちのが好きという人も勿論いるだろうけど。