UK出身のEBMユニットの2ndアルバム。
デビュー作にて射止めたとされる「ポストDAF」の座に甘んじることなく、自分たちの音楽性を確立した作品と言われています。ひたすらストイックにアッパーに攻めまくりだったデビュー作に比べると、スピードやテンションは落ちてはいるものの、エレクトロニックの音色が豊かになったり、ちょっとした装飾的なフレーズが重ねられてはいい味を出していたりとメリハリがついています。その分ひたすらに突き進む勢いみたいなものは控えめではあるけど、アプローチの手法を広げつつもシンプルな音数で構成されたソリッドさはそのままで、ブリブリのシンセベースやいい意味でもたついたグルーヴの妙がかなりハマってて聴いていて凄くクセになる。(管理人が個人的に感じる)彼らの良さを別の角度からきっちり提示した感があってとても好みです。何ていうかただスローなだけじゃなく、絶妙にツボを押さえている。そうは言ってもやはり聴く人によっては退屈だと一蹴する場合もありそうなので、その辺は好みということで。