アメリカ・シカゴ出身のインダストリアルロックバンドの1stアルバム(1992年)。
KMFDMのツアーメンバーを務めたChris Randallを中心に結成。その縁でSascha Konietzkoと共にデモを制作し、彼を通じてWax Trax! Recordsと契約しアルバムリリースという円滑な滑り出し。ついでに言うとバンド名の由来はSkinny Puppy「Tin Omen」の歌詞から取られたらしく、しかもDwayne GoettelやDave OgilvieなどSkinny Puppy周りの人脈も制作に協力。そして出てきた音楽はというと、タイトル曲である1曲目「Sins Of The Flesh」はどこからどう聴いてもNine Inch Nails「Head Like A Hole」に瓜二つ!なんともエピゴーネンな匂いのするバンドである。全体的にも初期のNINを彷彿とさせるような、EBMの面影を色濃く残したシーケンスビート主導のインダストリアルロック。さらに時々KMFDMっぽかったり、他にもあれに少し似てるかも、これに少し似てるかも…と、聴いていると何かしらの先達がチラチラと頭をよぎります。ただこれは手あたり次第に似せたというよりは、彼ら自身の個性の薄さによって影響を受けた音楽がスケスケになってる、といった感覚が近い。雰囲気は悪くないけど、楽曲自体も相当にシンプルな上に展開が画一的なので飽きも早く、あと一歩足りない惜しい作品という感じ。でも、上手く言えないけどこういう中堅どころのバンドならではの面白さってのは確かにあるし、そういうのを楽しめる人であれば意外と良いアルバムかも。ちなみに国内盤の解説には藤井麻輝(minus(-)/睡蓮/SOFT BALLET)も参加しています。
