アメリカ・ロサンゼルス出身のニューメタル/インダストリアルロックバンドの3rdアルバム(2004年)。
レーベルとのトラブルを経て離脱、その後にD1 Musicというセルフレーベルを設立し、約4年ぶりとなった本作がリリース。再生してみると、ヘヴィなギターリフ、シャウトを伴ったボーカルという導入にズッコケ。前作までのシンセ/エレクトロとヘヴィなロック感の比重が逆転し、今作ではニューメタルへの最接近が図られたかのようになっています。彼らの音楽性を考えるとむしろ「後退」を感じてしまう変化でもあり、まぁそれで格好よければ別にいいのだけど、単調なフレーズが耳についたりとどうにも詰め切れていないというか凡庸な印象が拭えず。その原因としては、1・2作目を手掛けた名プロデューサー・Josh Abrahamの手を離れた影響も大きいだろうけど、それ以上にバンドの核を担っていたギタリスト/プログラマーのAmir DerakhとRyan Shuckが、2003年に「Orgyでは実現できない表現の場」としてJulien-Kというサイドプロジェクトを結成し、そちらに力を入れていたというのが致命的だったのだと思います。ちなみに両名はこの後すぐに活動の止まったOrgyを少し間を置いて脱退、Julien-Kの活動を軌道に乗せていくことを選択。ついでに言うとバンド内で不仲もあったという話も。そのせいなのか、どうにも抜け殻のような集中力に欠ける出来。Celldwellerのような(当時の)モダンなエレクトロニックロックを目指していればもうちょっと聴けたかもだけど、うーむ。ちなみにバンドは2010年ごろからボーカリストのソロプロジェクト状態で再開され、ちょっとずつ新曲の発表なども行っていたけど、どうにも芳しくなく再凍結。いつか復活してほしいな。
